AIスパムはセクハラSNSおじさんの救世主だった

一瞬ゾッとしたあと、微笑ましい気持ちになった記事です。 

japanese.engadget.com

詳しくは上記のリンク先を読んでいただきたいのですが、綺麗な若い女性になりすましてFacebookに増殖している、AIスパムアカウントへの注意喚起の記事です。

興味が湧いたので、実際ボットを検索して、いく人(?)かのタイムラインをのぞいてみました。

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いっぱいます。

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綺麗な女性がプロフ写真になっているので、AIと気づかないおじさん達が多数フレンドになっているようですが、会話がギリギリ成立しているコメント欄をみて不思議な気持ちになりました。

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ちょっと、いや、かなりおかしな応答をしているのですが、フレンドのおじさん達は「そういうエキセントリックな美人なのだ」と受け入れてるもよう。

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可愛い、綺麗、セクシーな女性であれば、あからさまな違和感をすっと受け入られるのもすごいのですが、繰り広げられるやりとりはまことに牧歌的で、楽しそう。

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老害VS若者。SNSおじさんVS若い女性。昨今ネットでフルボッコOKの対象になりがちな気の毒な「おじさん」という生き物ですが、反面、SNSで若い女性に無邪気なクソリプを投げつけたり、求めてもいない説教を延々と続けたり、実際、困った言動が多いことも否めません。

今はまだ違和感の多いボットとのやりとりですが、洗練されて自然な会話のラリーに進化するのも時間の問題である気はします。

ビクビクしながら若い女性にちょっかいをかけては「キモいウザい」と陰口を叩かれることもなく、キャバクラのようにお金を落とす必要もなく、度を越したセクハラ発言にもにこやかに、そしていつまでも付き合ってくれる。優しい世界がここにあったんだなぁと、目から鱗が落ちた現象でした。


SNSおじさんはさておき、鬱ぎみの友人の悩み相談などに真剣につきあっていると、自身まで疲弊していくことは、ままあります。

励まさない、気休めを言わない、アドバイスしない、など、精神的に弱っている人を追い詰めないよう、会話上のミスを犯すことなく、生身の人間が付き合い続けるのは、難易度の高い話ではあります。

感情的にならず、気持ちを折ることもなく、いつまでもつきあってくれる存在は、下手なカウンセラーより、実際効果がありそうな気もします。このスパム、使いようによっては、人を助ける強力なツールになるのではないでしょうか。


しかし そのうち、ボットと人間の区別がネットリテラシーの高い人間にすら判別つかなくなりそうで怖い...。